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仕事柄、2〜3月は年度末で忙しく、このブログを不在にしてました。。。というのは言い訳で、もうひとつのブログ「私のふるさと九州」の方にかかりきりになっていただけ。と、気がついたらもう3月半ば。そろそろ春の気配がしてきたので、また、ミシガンのことを書きたくなってくる。と、次の投稿をそろそろ書き始めたところに。。。
3月15日、大変なことが起きた!
Dexter という隣町に竜巻が来たのだ。
夕方5時半頃に発生、13戸の家が倒壊、100件以上の家が大きな被害を被った。
幸い、死亡者も負傷者もゼロ。これはスゴイ!(良かったです)。
ほんの数分違っていれば、私の住むアナーバーをヒット、自分の家もやられていたかもしれない。そう思うと、いつも、半分ボーッと見ている、米国南部の竜巻被害のニュースが、にわかに現実味を帯びて感じられてくる。
家を失った人たちはシェルターに宿泊、赤十字社も救援に乗り出したそうだ。
全米のニュースにもなった。
http://www.cbsnews.com/8301-201_162-57398576/tornado-slams-michigan-homes-spares-lives/
AnnArbor.comというローカルニュースのリンク:
ミシガンは、自然災害の少ない州である。
あんまり面白い地方ではないが、これは、この地方の良いところだ。
ハリケーンも地震もないし、洪水も滅多にない。竜巻は、春〜夏に発生することはするが、オクラホマやカンザスのような南部に比べれば、まるで赤ちゃんのようなものだ。
毎年、1〜2回くらいは竜巻警報のサイレンが鳴るものだが、いつも何事もなく終わり、それに慣れてしまって、サイレンが鳴っても地下室に逃げることもしなくなっていた(地下室があれば、サイレンが止むまでそこに逃げることになっている)。
反省反省。もっとサイレンをシリアスに受け止めなくてはいけない。
そして、大事なものを地下室に持って逃げた方がよいかも、モノによっては常に地下室に置いておくべきかも、と考えた(洪水の可能性を考えて、地下室の天井に近いところに収納する)。
自分にとって一番失いたくないものは?
もちろん、人の生命が一番大事。
その次は? ペットを飼っている人は、ペットの生命も大事だろう。
竜巻で家の屋根が吹っ飛ぼうが、家具がめちゃめちゃになろうが、そんなことはどうでもいい、と気がついた。頭に浮かんだのは、宝石類でもない(大した宝石を持ってるわけではないけど)。古い写真、これこれ! 家族の古い写真、親からもらった、祖父母の、祖父母のさらに親の代の、明治時代と思われる写真(説明が何も書かれていないので誰が誰だかさっぱり分からないもの)だった。
災害に会った人たちが、失って何が一番悲しいかというと、古い(家族の)写真なのだそうだ。
自分も例外ではなさそうだ。
東北の、津波がよく来る地方の人たちは、いざとなったら、バッグひとつで逃げられるように、一番の貴重品をいつもバッグにまとめている、というニュースを見たが、昨年の大津波では、ほんとにそういうことになった。
自分も、それを見習おうと思う。
今回の竜巻は、何が自分にとって大事なものかを、考えまとめるきっかけとなった。
あなたにとっては、何が一番大事?
3月に竜巻が、ミシガンのような米国北部で起きるなんて、以前はなかった。
今年は異常な暖冬で、この1週間くらいは、まるで5〜6月のような高気温の日が続いているので、驚きではない。
ジェットストリームの影響で、寒気が下りて来ないため異常に暖かく、3月に、すでに竜巻が発生するに十分な湿気が米国の北部州にも溜まっているそうなのだ。(去年もジェットストリームのお陰で異常気象だったのだが)
ミシガンで3月に竜巻が発生したのは、1950年代以来、たったの10件ほどだそうだが、そのうちの3件がこの3月15日の一日に起き、その3件のうちの2件がDexterというで発生したそうだ。
人間は大自然にかないっこない、という畏怖の気持ちが、あらためて湧く。