なんて厳しい冬!
25年〜35年以来の厳冬だと、五大湖地方出身の(年配の)アメリカ人たちは、口を揃えて言う(昔はこんな風に寒かったとか)
つまり、今の若いアメリカ人達は、こんな寒い冬は生まれて初めて経験した、ということ。
その大厳冬も、そろそろ終わりが近づいている(ホッ。。。)
春が近づいていることを知らせるもののひとつが、3月の五大湖の砕氷船(Ice Breakers)。
五大湖にはU.S. Coast Guardの砕氷船が9隻あって、3月は、湖の氷を砕くのに大忙し。ニュースに盛んに出ているので、そのひとつをどうぞ。
今年は、(3月初旬の時点で)五大湖の92%が氷で覆われたが、こんなことは温暖化傾向の近年、ずっとなかったこと。
そして氷の厚さも今年は格別、
スペリオル湖は、氷の厚さが4フィートにも達するところがあるそうだ。
おかげで、砕氷船は今年はとても苦労をしているそうだ。
冬中、砕氷を繰り返し行っているらしいが、もし冬の間何もしなかったら、一体どうなるのだろう?
砕氷をやらないと、船舶が氷にはまって春が来ても動けなくなってしまい、商取引に影響が出るそうだから、これはシリアスなことなのである!
春が来たらすぐに船舶が動けるように、3月はCoast Guardにとって砕氷にフル稼働の時期らしい。
Coast Guardって、カッコいいですねえ。なりたい若者が多いらしいが、その気持ち、なんかよく分かる。
しかし、まるでオホーツク海でも見ているようだ。これが本当に湖?! 雄大としか言いようがない、五大湖である。
ところで、この厳冬は、近年、温暖な気候のおかげで水が蒸発して五大湖の水位が下がって問題であったので、救いの女神でもある。氷が解けたら五大湖の水位が昔の(正常な)レベルに戻るだろう、と期待されている。
在米日本人、日本人訪問者に人気のマッキノー (Mackinac Island) に行くにも、ボートで海峡、じゃなかった、湖峡(Mackinac Strait)を渡らないと行けないが、それを通行可能にするのにも、砕氷船は大事な役割を担っているそうなのである。

NE Mackinaw Cheboygan MI 1950s Launched 1944 the Original USCG Coast Guard Ice Breaker & Rescue Ship MACKINAW WAGB-83 USCG Retired 2006 (Photo credit: UpNorth Memories – Donald (Don) Harrison)
砕氷船、U.S. Coast Guardに感謝 (^^)