デトロイト近辺は、意外に、ギリシャ人の人口が多いらしい。
アナーバーにもギリシャ正教会のchurchがあって、近頃、毎年その教会で開かれるギリシャ祭りが大人気のようである。
今年(2014年)は6月6−8日。
お祭りの名前は、Ya’ssoo Greek Frestival。
Ya’ssooとは、ギリシャ語で「こんにちは(Hello, Hi)」という意味だとか。
模様が、日本のラーメンのドンブリの縁の模様に酷似している、といつも思うのだけど、これは、ただの偶然なのでしょうか?? 世界中で結構誰もが思いつくようなパターンということですか? それとも、東アジアとギリシャには何らかの歴史的なつながりがあった?(妄想はどんどんふくらむ) 貴方、もし知っていたら、教えてください。
私は昨年初めて行ってみたのだが、確かに、大盛況だったようです。
信徒のボランテイアのおじいさんが、アナーバー教会の信徒家族は800世帯にも上る、と説明してくれたけど、え?800世帯?! そんなにギリシャ人、この辺に多かったのかな? 聞き間違いかなと思ったけど(私の英語のヒヤリングは、そこまでひどくないはず。。。)、800人の信徒の間違いではないか、あのおじいさんが言い間違えたのでは? どうなんでしょう。
信徒の子供達のダンス。
続いて、若い男女によるダンス。天気がいまいち良くなかったのが残念。
衣装が、アルバニアかブルガリアかのような、トルコのような、とても異国情緒的。ヨーロッパと一口に言うけれども、西欧と東欧とはかなり違うんだ、と感じさせられる。
高校生くらいの年齢だろうか、男子の中には、ふてくされて、いかにもいやいや踊っている感じの子たちがいる(笑)。きっと親に無理矢理「やれ!」と圧力をかけられての参加に違いない。男子というのは、小学校くらいだと素直にフォークダンスでもなんでも大人から言われた通りにやるが、思春期に入るともうダメだ(笑)。
ギリシャの食べ物が勢揃い!
ギリシャの代表的食べ物のGyroを注文。売り子のお兄さんに「これ、ほんとはギリシャでは何て読むの? ジャイロ? ガイロ?ギロ?」と聞いたら、「ギロ」との答えだった。
「ジャイロって呼ぶ人が多いよね」と私。
その子、「ああそうですね。でも何て呼んでもいいですよ(It does not matter)」。いかにも、アメリカで育った人がいいそうなセリフだと思う(It does not matter. Who cares. I am an American after all. This is America..)。
隣町のイプシランテイ (Ypsilanti)がギリシャに由来していることが説明してあるコーナーがあった。すっかり忘れていたが、Ypsilantiは、19世紀のオットーマン帝国からのギリシャ独立戦争の英雄、Demetrios Ypsilantisにちなんで1829年に名付けられた町名。
うちの子供の級友や私の職場の同僚に、ギリシャ系が何人もいたことを思い出す。
私がこのお祭りのことを知ったのも、行き着けのAlteration(服の寸法直し屋さん)のおばさんがギリシャ移民だから。ギリシャ移民は、意外に、いたるところにいる。
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10年以上前に、「My Big Fat Greek Wedding」という映画が大ヒットしたが、これは、シカゴのギリシャ移民の家庭のお年頃の娘が主人公のお話。全米で一番ギリシャ人口が多いのはシカゴだと聞いたことがある(今でもそうなのかな?)。彼女はシカゴで生まれ育った完全なるアメリカ人なのだけど、親がギリシャの伝統に固執してなかなかうっとうしい。学校のお弁当にはムサカを無理矢理持たされて、アングロサクソン系の同級生の女の子たちに、「何それ〜? えー、ムサカ〜? 変な食べ物〜!」と口々にバカにされるシーンがある(私の子供たちが小学校〜高校で、海苔を巻いたおにぎりをランチに持たせていたら、同じような目に会っただろう!)。でも、その主人公は、その意地悪なアングロ系の女の子達を見返すかのように、アングロ系のハンサムな男性とゴールインし、家庭を持つ。めでたしめでたし、という筋書き。
その結婚式は、娘の親の(絶対に折れない)主張によりギリシャ式で行われるのだが、「opa!」と乾杯につぐ乾杯の果てに花嫁側の出席者達がギリシャのダンスを踊り始める。その踊りがなんと楽しそうなことか。インドの踊りも楽しそうだが、ギリシャのダンスも負けないなと感心した次第。
要は、ギリシャ祭りのダンスを見て、この映画の結婚式のダンスの場面を思い出した、ということです。
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礼拝堂の中を見せてもらったが、天井の丸窓のステンドグラスを本場のギリシャで職人さんに作ってもらっているところ、との話だった。今年は、もう完成していることだろうか?
このお祭り、かなり昔からあっていたらしいが、以前はアナーバーのダウンタウンであっていて、こじんまりとしていたとのこと。教会が市の外れに新しく建ち、お祭りの会場をその新教会に移したのがもうかれこれ8年くらい前。以来、お祭りの人気はうなぎ上り。
デトロイト近郊にはギリシャ正教会は、約27程あるらしい。もし貴方の住んでいる町にもギリシャ正教会があって、ギリシャ祭があるなら、ぜひ行ってみて。楽しいに違いないです。食べ物と踊りがいい (^^)
ウエブサイト:http://annarborgreekfestival.org
駐車: 教会の駐車場に停めるのは、まず無理。別の教会がすぐ近くにあって、そこの駐車場を付設駐車場として使わせてもらっており、その付設駐車場からシャトルバスが出ている。その付設駐車場への誘導サインが、教会の近くまで来たら道路脇にたっているので、それを目印に付設駐車場まで簡単に行けます。私自身は、近くの住宅街の道路に停めたけど。
GYROSは”イロス”と言うのがギリシャ読みだそうです。
これは本物のギリシャ人に聞いたので間違いありません。
聞かれたお兄さんはアメリカ育ちだと思います。
ご参考まで。
Mindyさん、ありがとうございます。イロスというんですね。ギリシャレストランに行って「イロスちょうだい」と注文したら、果たして通じるかな???!!!
初めまして!
アメリカ、いろんな国の人が集まってるんだろうね~
チラシの模様確かにアジアンチックで、
オリエンタルだね。これは面白い!
It does not matter.アメリカ的でいいね~
キースさん、コメントありがとうございます。ほんとに、いろんな国の人が集まってますね。それが強みでしょうが、まとまりにくい、という面もあるでしょうね。だから、あんなに国旗を掲げて国歌をよく斉唱するわけです!