北ミシガンに、Charlevoixというリゾートがあるが、シャルルボイ、シャルルボワ、どっちの発音が正しいのでしょうかね?
米国人の義父は生前、シャルルボイと言っていた。
米国人の亭主も「シャルルボイだよ」と言い張る。
でも、この名前、いかにもフランス風だよなあ。シャルルボワ、ではないのかな。
とフランス語をかじったことのある、私のような人間は考える。
でも、アメリカ人は、元々がフランス語の名前だからって、フランス風に発音をしなきゃいけない、なんて思わない人たちだから。
Detroitってそうだ。「デトロワ」が本来の読み方じゃないの?と思ってしまうが(Detroitの町を最初に作ったのはフランス人だった)、「デトロイト」だものね。
義父は、職場のリトリート(retreat)でこの町のホテルに泊まって、釣りをして、とても楽しかったらしい。義父のお気に入りだった北ミシガンのリゾートの町。
シャルルボイのWeathervaneレストランでランチ。
川を見下ろすデッキの席に案内してもらう。
川がミシガン湖に流れ込む河口のすぐ傍。湖から吹いてくるそよ風が、心地よい。
北国の夏の、水辺でのランチは、大変おいしく感じます。
と、跳ね橋(draw bridge)が、ボートのために開く。
ぐんぐん高く開いてゆく。
ミシガン湖畔の、ミシガン湖に川が流れ込む河口がある町には、こういう跳ね橋が多い。
カンカンとアラームが鳴り出し、遮断機が下りる。車は全面ストップ。そして橋が跳ね上がり出す。線路の踏切のようだ。
5分位は、じっと待たないといけない。
ボートが次から次から通過するので、一日に一体何度、交通がストップするのやら。のどかな、ミシガンのビーチタウンの光景である。
ここシャルルボイから、ビーバー島(Beaver Island)というミシガン湖に浮かぶ島の中では一番大きい島までフェリーが出ているが、そのフェリーはこの川を通って湖へと出航するらしい。遠方に発着所がありそう。
ランチした「Weathervane」レストランの入口。
このレストランは、シャルルボイ出身の建築家アール・ヤング(Earl Young)氏が設計したもの、ということを知らずに、ここに立ち寄った(笑)。だって、川を見下ろすテラスで食事してる人たちが、道路走ってると目に入って来て、「おっ、あそこ、よさそうじゃん」 一番目立つ立地条件にあるから。
そして、本当によかった。美味しいです、ここは。
アール・ヤング氏は、マッシュルームのような屋根、石造りの壁の家やホテル、レストランを設計・建造したことで(ミシガンでは)名が知れているが、建築家として登録はしてなかったそうで、全米での知名度はいかほどに?
このレストランの入口も、彼の作品の特徴がありありと見えているのだが、そんなことも全く知らず、その時はお腹ペコペコで、頭にあるは食べ物のことばかり。お粗末でした。
ヘミングウエイが泊まったことがあるので有名なペタスキー(Petoskey)のペリーホテル(Perry Hotel)と同じく、(Stafford’s)というグループの経営傘下にあるらしい。
同じくアールヤング氏設計の、Weathervane Terrace Inn and Suitesというホテルがレストランのすぐ傍にあり、みんな同一経営グループなんだろうね。 グリム童話に出てくるようなとんがり屋根。そして1950〜60年代を思わせるスタイル。
「アールヤング設計の」というPRに力を入れているようだが、実際に泊まった人たちの採点は、トリップアドバイザー等みると結構辛口。建物が古いとか、うわさほどすばらしくない、云々。それでも、夏はいつも満員御礼の人気モテル。
他にもいくつかホテルが集まっているので、こちらの方に泊まってみようか、と思っても、夏の週末は、空室はまずない。9月だって、ない。
試しに来年の夏の週末で検索してみたら、もうすでに予約満杯! いったい何年前から予約をしとけばいいんだろう?
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ちょっとだけフラフラ歩いてみたが、非白人といえば、私以外には、いかにもアジア系アメリカ人と思われる女性がひとり、白人の男性とカップルで歩いているだけだった(あ、また、人種を気にする悪いくせが)。実際、私の知っていた黒人系の子は、こういう北ミシガンの町は、気が落ち着かないので行きたくない、と言っていたのを思い出した。
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昔の職場の同僚に、お母さんがこの町にコンドミニアムを持っている人がいた。その同僚は、生粋のミシガンっ子。金曜の夕方に奥さんと二人でシャルルボイまでドライブ、お母さんのコンドミニアムに泊まって週末を楽しんでいた。
同僚のよしみで、私(と亭主)にもそのコンド泊まらせてくれないかな、とよっぽど頼んでみたかったが、さすがに図々しすぎる気がして、口に出せずじまい、です。
関連ポスト:ヘミングウエイが泊まったホテル Perry Hotel@Petoskey
アールヤング設計のマッシュルームの家々をこちらで見れます:house-crazy.com/
Weathervaneホテルのサイト:weathervane-chx.com
跳ね橋のある風景いいなぁ。
日本では珍しいね。
やっぱりのどかな雰囲気がなせる業か。
興味深い建築も多いね。
アメリカの都会もそうでしょうが、日本で、こんな悠長に5分も交通をストップさせたら、人は激怒しそうですね。しかも、「たかが」誰かのボートが川を通過できるように、なんて、ちょっと考えられないですね。