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風が強く波が荒い日、ミシガン湖は格好のサーフィンの地となる。
え? 湖でサーフィン?
そう。サーフィンはカリフォルニアやハワイだけのものと思ってはいけない。
実は、東海岸のノースカロライナやフロリダ、果てはもっと北部、ニューイングランドの水の冷たい海岸でも行われているのだが、五大湖のミシガン湖でも流行っているのだ。
というより、流行り始めている。まだ少数だが、10年後にはきっとメジャーになるに違いない、と私は見ている。
サーフィンをしている人がひとり。
4月下旬、風の強い日にミシガン湖のビーチタウン、セントジョゼフ(St. Joseph) に行った。この写真はSt. Joseph のシルバービーチ(Silver Beach)。
先ほどのサーファーが左側に、しばしたたずむ。
風は、だいたい、西側、つまりシカゴ、ウイスコンシン方面から吹いてくる。だから、ミシガン側のビーチは、格好のサーフィンの場所となるのだ。
あまりに風が強くて寒いので、たまらず車の中に入って眺める。
サーファーたちはウエットスーツを着ているから寒くない。
と、遠く水平線の上に、何やら飛行物体が。
凧(kite)だ。誰かが凧をあげている?
ただタコを飛ばしているだけではなさそう。ウエットスーツを着ている人が3人ほど。
カイトサーファー (kitesurfer)だ。
わおおー、サーファーが空中に飛んだ!
これがカイトサーフィン(kitesurfing)
サーフボードと凧を組み合わせて使う。スケートボードのようなボードに乗っかってタコを操縦しながら波の上をサーフィンのように滑ったり、時にはこの写真のように空中高く舞い上がる。
タコというと、私は、写真(右)のような日本のタコのイメージしか持っていなかったのだが、こういう形のタコが水上スポーツに使われていることを近年やっと知って、ちょっとカルチャーショック(笑)(中年のオバさんだから、しょうがない。。)
ウイキペデイアによれば、
カイトサーフィンとは、サーフィンとウィンドサーフィン (windsurfing)、パラグライデイング (paragliding)、ウエイクボーデイング (wakeboarding)、体操競技 (gymnastics)を組み合わせたような水上スポーツだ。
このカイトサーファー達は、かなりの熟練者と見え、とても上手だった。
随分長い間続けていた。それをずっと見ている方も見ている方だ。踊る阿呆に見る阿呆。
夕方7時過ぎだったが、この日は風が強く、絶好のカイトサーフィン日和だと判断したのだろう、仕事帰りに駆けつけて来たのに違いない。数人いたので、同好会だったのかも。
もっと被写体を大きく撮りたい、パワフルな望遠レンズが欲しいな、としみじみ思った。
カイトサーフィンがいつ始まったのか、やはりカリフォルニアで生まれたのかと思ったら、生まれは欧州のようだ。こういう新規の遊びは必ずと言っていいほどカリフォルニアで生まれるものだが。
かなり激しいスピードで水上を滑る。しかも水上には車線のようなものは一切ないので、お互いに衝突したりボートにぶつかったりしないものだろうか? 「extreme sports」のジャンルに入るようで、毎年、負傷者、死亡者は出ているようだ。
それでも人気は上昇の一方で、愛好者人口は2006年時点ですでに世界で21万人だったそうだから、今は、もっと膨れ上がっているに違いない。
日本でも広まりつつある。千葉県や鹿児島などで。アメリカで生まれたスポーツは、必ず日本に広がる。
あなたも試してみたいなら、次のようなギアを買い集めねば。
- 空気を入れて膨らませるインフレータブル (inflatable) のカイト(kitesurfing traction kite)
- ボード(kitesurf board)
- コントロールバー(kite control device (bar and lines)
- ハーネス(harness)
- ウエットスーツ、ライフジャケット、ヘルメット
グーグルで見つけたギアについての説明がある日本語のサイトのひとつ
ミシガン湖(シカゴ地域)でのカイトサーフィンに興味のある方には、次のようなサイトもあります(英語だけど):
http://www.chicagokitesurfing.com/
「extreme sports」のジャンルに入っている位だから、認定を受けたしっかりしたインストラクターについてレッスンを数週間みっちり受けた方が良い。なまはんかなスキルでやると、大変危険だそうである。
カイトサーフィンなんてとんでも!という方には、ボデイサーフィンや、Stand Up Paddle (SUP)というものがいいかもしれない。SUPは最近かなり人気が出て来ている。SUPについての投稿はまた後ほど(^^).
最後に、
もっとカイトサーフィンのイメージや動画を見てみたい方は、次のリンクをどうぞ:
下のグーグルマップの赤マークがセントジョセフ(St. Joseph)。シカゴの対岸にあたる。