Category Archives: アート(arts)

シェンユン(神韻) 公演 Shen Yun@ Detroit

デトロイトのオペラハウスから、Shen Yun(神韻)公演のパンフレットが送られて来た。 東洋食料品店に毎年ポスターが貼られ、ショッピングモールでは宣伝ブースが設けられているのを、貴方も見たことがあるよね。私は長い間、中国のアクロバットサーカスか何かとばかり思っていた。 それとも、京劇かな、とも思ったが、よーく見ると、京劇ではないらしい(京劇は一度見てみたいけどまだチャンスなし)。 中国の伝統舞踊をバレエの形で表現したようなショー? 中国人の友人に一緒に行かない?と誘ったら、友人は、「関わりたくないから、私は行かない」と断られた! ええ? これは、政治的運動だったのか? どういうことかというと、このShen Yun(神韻)は、Falun Gong(法輪功 / 法輪大法)のメンバー達によって結成された、反中国政府のスタンスをとる非営利組織なのである。彼らのウエブサイトを見ると、中国政府を激しく非難する文が載せてあって、ちょっとタジタジする。 ウエブサイトによると、これまで公演のたびに、中国政府は、わざと同じ日に通りの真向かいの別のシエターでお抱えの舞踏団の公演を開いたり(Shen Yunへのお客を減らすため)、Shen Yunの移動バスのタイヤをナイフで切りつけたり、数々の嫌がらせをしてきたらしい。 その中国人の友人は、もう米国籍を取っているし米国に住んでいるのだから、怖がることはないのではと思うけど、彼女は親戚がまだ中国本土にいて、旧正月には中国に帰るので、北京空港とかに降り立った途端に公安当局に拘束されて、「お前、Shen Yunを観に行っただろう。お前は、Falun Gongの一員か」なんて取り調べを受ける可能性、ひょっとして有りか? Shen Yunは中国本土では公演を許されてないそうだ。Shen Yunの目標は、5000年の中国の伝統芸術を全世界の人たちに見てもらうこと。欧州や南米などいろんな国々で公演が行われていて、中国本土では見れないというのは、なんか皮肉ですね。 友人は、法輪功の一員ではないし、そう見なされるのはもちろんいやだろうから、公演のチケットを買うと名前が記録されてしまうのがいや、と言う気持ちがわかる気がする。 これまでの米国での公演が好評だったこと、米国の有名人やメデイアの激賞がいくつもサイトに載せられている。 中国人って、世界中どこにでもいるから(カナダの中国移民人口はすごいし、ミシガン州も近年かなり増えた)、その中に中国政府への密告役をおおせつかっている人が紛れているかもしれないことは、すごく考えられるね。例えばミシガン大学にも留学生が多くいて、そのどれかが中国公安当局とつながっていて。。。(ぞくっ) そういう意味では、中国人は、どこに住んでても中国国籍を捨てても、そう簡単に気を許せないのかも。日本人には想像できないような恐怖感があるのかも、と思いました。 私自身は、パンフレットを見て「わあ、きれい!見に行きたいな」くらいの呑気な日本人(とにかく美しいものが好き)。 今年はミシガン公演がちょうどお正月休みにあたるから行ってみたいけど、クリスマスで金欠病の時期だから。。。時期が悪い!(笑) Shen Yunの公式ウエブサイト:ShenYun.com

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浮世絵が粋だよ、レッドフォード映画館 @デトロイト Movie Theater with Ukiyo-e Painting @Redford, Detroit

デトロイト市のすぐ西隣に、レッドフォード(Redford)という小さなタウンシップ(township)がある。 そこの誠に小さなダウンタウンに、レッドフォード映画館(the Redford Theatre)がある。 この映画館の壁には日本の浮世絵がたくさん描かれている。 誰が、こういう所に浮世絵インテリアの映画館があることなど、想像できようか。 浮世絵は日本だが、インテリアは、日本と中国のごちゃ混ぜ。 昔の西洋人が持っていた東洋のイメージを思わせる。貴方も、そういうものに出会ったことないですか? 写真の質がいまいちで、スミマセン この映画館は1928年オープン。 当時、「America’s Most Unusual Suburban Playhouse」と賞賛されたそうだ。 「The theatre was designed with a Japanese motif」と映画館のウエブサイトに書いてあるが、「Japanese motif」ってのが、浮世絵のことね。「ukiyo-e」と言っても、普通のアメリカ人には分からないかも? ほー!とため息が出る、美しい内装です(私の写真では伝えきれてない。。。) しかし、第二次大戦中は、浮世絵は敵国日本のアートであるから、カバーでおおったりペンキで塗りつぶしたりして隠されてしまったのこと。 戦争が終わり、晴れてまた浮世絵が披露されることになったのだが、カバーで覆ったものはカバーを取り外すだけでよかっただろうが、ペンキで塗りつぶされたものはどうなったのだろう? 無事修復できたのだろうか? ********************* ここで、昨春、アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia)を観た。 今どき、8mm映画を上映できる装置を持っている映画館は数限られていて、Redford Theatreは、その数少ない映画館のひとつなのだそうである。 確かに、砂漠のシーン、ど迫力であった! (もう、こういう映画を作ろうったって、作れない時代なのでしょうかね) 他にも、ここの映画のラインアップはかなり魅力的。(下のチラシは春の映画祭の時のもの) ********************* 映画館には多数のボランテイアの方々がいて、右往左往する私を親切に助けてくれました。ありがとう! こうしてこの映画館が存続できているのも、多数の人々のボランティアによるところ大とか、です。 足繁く通いたいな、と思う所だが、途中、かなり荒廃した町を通るので、ちょっと怖いのが難点。デトロイトに近いからなあ。。。 http://www.redfordtheatre.com

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デトロイト美術館 (DIA) – その3

デトロイト美術館の美術品が、デトロイト市の財政再建のためにクリステイとかのオークションの競売で売り飛ばされずに済んで、本当によかった。時が経つにつれ、ますます痛感している。 I am so glad the DIA’s arts were not auctioned at somewhere like Christie;s in New York to save the financially-troubled city of Detroit. 去年、サムライ美術展があるというので、実に実に久しぶりにデトロイト美術館に行った。サムライ美術展はもちろん素晴らしかったが、DIAっていい美術館だなあ!と改めて思った。 デトロイト市財政再建のために美術品が売り飛ばされることもありうるのだと思うと、美術館はもっとがんばる気合いが入ったのかな? 最近、おもしろい企画が増えたような印象。 Last year I went to the Japanese Samurai art exhibition with my friends. … Continue reading

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デイエゴ・リベラの壁画の意味がやっと分かった @デトロイト美術館 (DIA) – Diego Rivera & Frida Kahlo in Detroit #2

デトロイト美術館(Detroit Institute of Arts: DIA) の目玉である、デイエゴ・リベラの大壁画。これまで、その意味するものを特に考えることもなく、わあすごいな、と思うくらいでぼーっと見ていたのだが、この「Diego Reivara Frida Kahlo in Detroit」展と、壁画の間にいたボランティア女性たちのおかげで、理解ががぜん深まった  \(^^)/ Diego Rivera’s murals in the court of the DIA are well known. In the ‘Diego Rivera Frida Kahlo in Detroit’ exhibition at DIA, you can see Diego’s sketch … Continue reading

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フリーダ・カーロ 日本とのちょっとした縁? @デトロイト美術館 (DIA) – Diego Rivera & Frida Kahlo in Detroit

デトロイト美術館(DIA)の「デトロイトのデイゴ・リベラとフリーダ・カーロ展(Diego Revela Frida Kahlo in Detroit」に行ってきた。 I went to the ‘Diego Rivera and Frida Kahlo in Detroit’ exhibition at the Detroit Institute of Arts (DIA). 美術館内に入るや、大きなサイン。 She is so beautiful… フリーダの美しいこと! 髪がいいね。これ、例によってのメキシコ風かな? 左が夫のデイエゴ・リベラ(Diego Rivera)。 デイエゴはデトロイト美術館の目玉である大壁画を描いた人なので、デトロイト美術館にとって、とても重要な人物なのだ。 うーん、美女と野獣。。。Beauty and Beast, as they were … Continue reading

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