Saugatuck is Michigan’s Cape Cod ソーガタックはミシガンのケープコッドだ!

これが最初の投稿で〜す。時間を見つけては、おいおい書いて行こうと思います。観光ガイドブックと同じにしてはつまらない。独断に満ち満ちたサイトにするぞ。ブログは独断が大いに入っているからこそ楽しいものだ。のんびりとがんばります。

まず第一弾は、Saugatuck(ソーガタック)。

ミシガンで一番おしゃれでartisticなリゾートは、私の独断と偏見でもって言えば、ずばり、Saugatuck(ソーガタック)だ。8月中旬の週末、数年ぶりにこの小さなリゾートに行った。


あいにくこの日はしばらく曇り。晴れた日はもっとずっとattractive.

ソーガタック 川のほとりの公園

ソーガタックはミシガンの西も西、ミシガン湖への河口のすぐそばにある、小じんまりとしてはいるが、アメリカ人に大人気のリゾート地なのだ。「Art Coast of Michigan」と呼ばれている。

私はアナーバー(Ann Arbor – ミシガン大学がある町)に住んでいるので、自然、デトロイト近郊の人たちと知り合いになるが、デトロイト近郊などミシガン南東部のアメリカ人は、ミシガン西部には意外と疎い。この地域の人たちは、バケーションに行くなら、西に向かわず、北に向かう。Traverse CityやMackinawといったアップノース(Up North)が人気だ。

でも、西ミシガンに疎いデトロイト人たちでも、ソーガタックは知っている。

20世紀初頭から、シカゴ人の夏のリゾート地であるらしい。デトロイト人よりもシカゴ人の方に名が知れているのかもしれない。

私は冷涼なミシガンの気候をあまり好きでないので、アナーバー、デトロイトあたりの緯度、つまりミシガン南部が自分にとって北限。これ以上北上するのは、夏の盛りでも、気が進まない(笑)。その点、西ミシガンはI-94を西にまっすぐ直進だから、寒いとこに向かっているような気がしなくていい(笑)。ソーガタックも、西へ西へと進めば着くので気に入っている。

あなたが「この週末、ソーガタックに遊びに行ってきた」とアメリカ人に話したら、そのアメリカ人は「あら、私たちも行ったことがあるのよ。あそこはいいとこよねえ!」と反応し、話が弾む可能性が高い。

川辺に並ぶレストラン – 私とその家族はもう20年以上も前、このひとつで食事したことがある。

このwaterfrontこそが、ソーガタックのイメージそのものだ。週末を利用しての休暇を「ウィークエンド・ゲッタウェイ (weekend getaway)」というが、ソーガタックは、それにぴったりのリゾートである。

私がなぜ、ソーガタックをマサチューセッツ州のあの有名なバカンス地、ケープコッド(Cape Cod)になぞらえたいのか、それは次の3つが理由。

  • 地形が似ている。
  • ファースフード店がない(禁止されてる?)。
  • 観光客のタイプが似ている(L.L.Beanのカタログを連想させる感じ)。

マサチューセッツ州のCape Codはたくさんの小さな入り江に沿ってこじんまりしたartisticなホテルが点々とある。閑静で、派手な娯楽がない。バカンス客はビーチでの日光浴、ボートやヨット、サイクリング、ピクニック等でのんびりと楽しむ、L.L.Beanの世界のような所。

ソーガタックはミシガン湖に流れ込む直前の川 (Kalamazoo River)と湖(Lake Kalamazoo) に沿ってできた町だが、このLake Kalamazooが入り江のように見え、海の入り江にいるような錯覚を覚える。本物のケープコッドには到底かなわないが、Cape Codのミニ版て感じ。ケープコッドなんて、ミシガン人には遠くてそうカンタンに行けないから、ソーガタックはその点、妥協の近場バカンスの良い候補地として、私はいいと思う。週末を利用して2〜3日も遊べば、大満足。

(source: http://www.saugatuck.com)
Blue Star Highway(A-2 号線)を走ると、道路沿いに、「Saugatuck」というartistic なサインが出ているのでそこから入って行ったら、そこがソーガタック。町全体がA-2 号線から引っ込んだところにあるので、サインが入り口になかったら、そんなリゾートがそこにあることは道路を走ってるだけではまず分からない。

チェーンフェリー(Chain Ferry) 乗り場

ソーガタックに入ったら、まず目につくのがこれの乗船場。

船頭さんがキコキコと手でチェーンを回してゆっくりゆっくり進む。日に何度もお客を載せて横断する。1838年からこの町で運行されていたそうだ(トムソーヤーの世界を彷彿とさせる雰囲気はこのためだ!)。ミシガンに現存する最古のもののひとつ。

Chain Ferry

渡る川はKalamazoo River (カラマズー川)。ソーガタックは、このカラマズー川がミシガン湖に流れ込む手前のところで、川と入り江(より正確にはカラマズー湖)に沿ってできたリゾートなのだ。砂丘があちこちにある。砂丘の向こう側は広大なミシガン湖だ。

岸辺にベンチがいくつもあり、ベンチに座った観光客がぼんやり眺める中を、Chain Ferryはのんびりと川を横切る。
自転車も乗せてくれる。サイクリストをちらほら見かけた。川の対岸に渡ってサイクリングが楽しめる。

Star of Saugatuck Boat Cruises

長いながーい名前の、ソーガタックの看板クルーズ船

これは、チェーンフェリーのようにカラマズー川を横切るのではなく、川を進んで行く。写真の船は、入り江、じゃなかった、カラマズー湖へと上って行った。

天気が良い夏の日には、ミシガン湖まで出てくれるそうだ。
私はまだこのクルーズ船に乗ったことはない。要予約。いつか乗ろう! 5月〜10月運行とのこと。

ヨーロッパ風のダウンタウンヨーロッパを思わせる雰囲気。おしゃれなブティック的お店が並ぶ。

アートギャラリーが多い

写真中の中央のお店はアートギャラリー。このようなアートギャラリーがたくさんあるのがソーガタックの特徴なのだが(15軒くらいあるらしい)、ダウンタウンの目抜き通りを見た限りでは、以前来た時より店の数が減っているような印象(私は25年前と2年前に2回行ったので、今回で3度目)。店じまいセールもちらほら見られた。長引く不況のせいで、アートの売れ行きが落ちているのだろうか?

ソーガタックは、100年以上も前から、芸術家やそのパトロン達のたまり場だったそうだ。だから、「Art Coast of Michigan」と呼ばれる。入り江(じゃなかった、湖)と川、砂丘、豊かな緑の静かなたたずまいが絵心を誘うのだろうか、分かるような気がする地形。

ミシガンの風物? ファッジのお店

アイスクリーム、ファッジ(fudge) の店も多い。Kilwin’s もある。アメリカ人はファッジとアイスクリームがほんとに好きだ。ミシガン州ではMacinawのファッジが有名だが、ミシガンの観光地なら、まずどこでも必ずファッジがまるでそこの名物のようにある。

上の写真の一番手前はアイスクリームパーラー(隣にはおしゃれなブテイックが並ぶ)。前回、2年前に来た時、私と亭主はここでアイスクリームを買い、店の前にあるベンチに座ってアイスクリームをなめていたら、観光トロリーバスがちょうど通りかかり、ガイドのお兄さんが「ヘーイ、アイスクリームを楽しんでるかい?!」

大声で知らない人からこのように話しかけられたら、私のように日本で育った者はついぎょっとしてしまうが、ここで慌てふためいてはいけない(笑)。これが米国のフレンドリーさというもの。笑顔で「イエー、おいしいよ!」と返すのだ。何を言ってるか分からなかったら、微笑み、手を振るなどして、フレンドリーさでもってお返しするのが、米国式礼儀というものなのだ。

バンジージャンプ – この日はバンジージャンプがお目見え。ソーガタックは大人向けのリゾートの感じだから、子供にはちょっと退屈かも。こういうのがあると親は助かる!

Amphibious Vehicle (ダックツアー Duck Tour)

第二次世界大戦(WWII)で使われたamphibious vehicle (amphibiousとは、カエルのような「水陸両性」の意味)。これは、船に変身できる車両なのだ。ボストンにも同じものがあり、私はボストンで乗ったことがある。
陸上で、車に乗りこむような感覚で乗船する。客を乗せてそろそろと水に入ってゆく。その入水時が、なかなかスリルがある。ツアーが終わったら陸上にあがり、お客は陸上で下船する。

B&B ?こんな感じのホテルが多い。民家を改造してB&B (Bed & Breakfast) にしたものか。値段を調べたことはまだないが、夏はたぶん高そうだ。

私自身はいまだかつてB&Bに泊まったことはない。オーナーや他の宿泊客と英語でフレンドリーにおしゃべりしなければならないだろうから、休暇の筈が、かえってくたびれてしまいそうだから(笑)。米国人にもB&Bを好きな人と、そうでない人がいるのだろう。ホテルもいくつかあるが、「空室なし」のサインが目立った。1年前から予約が入っているのかもしれない。

お食事処 Marro’s Italian Restaurant

ちょっとこの写真はイマイチだが、私と亭主が夕食をしたレストラン。おススメ。イタリア料理でない食べ物もたくさんメニューにある。

夏の土曜日の夜だったので多いに混み、45分も待たされたが、レストラン内のバーでappetizerにワインとエビのカクテルを注文。ワインをちびちびやっているうちに、あっという間に45分は過ぎた。

臨席の若いお兄さんがしきりに我々にフレンドリーに声をかけてくる。亭主(米国人)に聞くと、バーではこれが普通の態度だって。25年も米国に住んでても、まだまだ私は知らないことだらけだ。反対側の臨席には明らかに同性愛者カップル(男性)。だいたい、アーテイステイックな町には同性愛者が集まってくるが、このリゾートもそうなのかも。

奥の方はデイスコとなっていた。私と亭主がレストランを出たのは11pm近くだったが、宴はまさにたけなわ、若く美形の男女達が楽しそうに踊りまくっていた。デイスコは午前2時まで続くとのこと。短いミシガンの夏、踊らにゃソンソン、ということだ。

The Butler レストランこのThe Butlerというレストランは、前回来た時ここで食べた。Marro’sよりちょっと安っぽいが、夏のリゾートのfunkyな雰囲気が大いにあり、なかなかよい。

チャーター船 (charterboats)

桟橋には、個人所有の船とチャーター船が入り混じっている。

写真の右側がチャーター船。2時間で数百ドルと確かサインに書いてあった。
こういうのを借りて、職場のretreat (部署のミーテイングとでも訳すか)とか、家族親戚の大きな集まりをしたら、よいかも。

左側のはたぶん個人所有。ボートの中には随分巨大なものもあるが、一体いくらするのだろう。シカゴの大金持ち(ヘッジファンド・マネジャーなんかか?)等がこういうのに乗ってミシガン湖を横断してミシガンにバケーションに来るのだとの話を聞く。全く、アメリカの金持ちはケタが違う。

写真は、チャーター船のPRパンフレット。ソーガタックだけでなく、ホランド(Holland) やサウスヘイブン(South Haven) にもあるようだ。

無料のトロリー(trolley)がソーガ        タックにもある。

シャトルバスのバス停。ダウンタウンにある。

町中は駐車が非常に混んでいるので(特に夏の週末)、運悪いと、駐車スペースを探してぐるぐる走り回るはめになりかねない。私の場合は、亭主がいつも根性でスペースを見つけるが。そんなストレスは欲しくない人は、このシャトルバスを利用しよう。6−8月は毎日運行。9−5月は日曜を除き運行。週末は無料。週日は一人1ドル、12才以下の子供は50セント。近くのSaugatuck High Schoolの駐車場に車を停められる。シャトルバスの名前はInterurban。残念ながらウエブサイトはない。TEL番号のみだ。(269) 857-1418。たぶん頻繁に発着してるのではないかと思う。とにかくSaugatuck High Schoolのparking lotまで行ってみて、そこで待つか、TELしてみるか、でうまく行くのでは? 私も将来このシャトルを試してみたい。

砂丘の下に深く眠る幻の町 シンガポール( Singapore)についての説明

な、なんで、ミシガンにシンガポールなんて名前の町があるんだ〜(あったんだ)?

その昔、19世紀、カラマズー川が入り江に流れ込むあたりに、シンガポールという名前の町があった。製材業と港で栄えたが、1871年の「シカゴの大火」で焼けてしまった(シカゴの大火があった年は実は4つも大火が発生して、その3つはミシガン西部で発生したそうだ)。大火で森林が消失したため、ミシガン湖からの風による砂塵がひどくなり、あっという間に町は砂に埋もれてしまった(2階建ての家の2階の屋根まで砂で埋まったとか)。廃墟の上を実は歩いているのか。変な気分である。ミシガンで最も有名なゴーストタウンだそうだ。発掘作業は誰もしないのだろうか(する価値もない?)

American Spoonダウンタウン通りにあるジャムのお店

ジャム、プリザーブのお店。ここのジャムは甘さ控え目なので、日本人(アジア人)向き。店内で試食できる。私はブルーベリーにライム果汁がほんのり混ざったプリザーブを試食して大変気に入った。自然でほんのりとした甘さ。ひとビン購入。お値段は、$7.95 とちょっと高め

上の写真が購入したブルーベリーのプリザーブ。

このお店のプリザーブは、この地域産の果物から作られている。加工工場はペトースキー(Petosky) というミシガン北部の町にある。今、アメリカはローカル産の野菜果物への回帰ブームだ。せっかく果物の大産地の西ミシガンに来たのだから、ローカル産の果物のお土産を買って帰らにゃ、ソン損!

店内の試食コーナー いろんな匂いが混じって店中に充満していたので、店に入った瞬間、一瞬「おっ」と圧倒されたが、試食品は美味だった!

American Spoon社のジャム、プリザーブは、Vogue、Business Week、 National Geographic Travellerといった全米の雑誌に載り賞賛を受けている。Detroit News主催の試食会では、サワーチェリープリザーブがプリザーブNo.1に輝いたそうだ(私にはちょっと砂糖味がきつすぎ)。

西ミシガンは実は、チェリー、ブルーベリー、桃、ブドウ、リンゴ等の大産地なのだ。

店内に貼ってあったポスター。西ミシガンがどういう果物の産地なのか、一目で分かる。

私のおしゅうと(故人)はその昔、農薬大手メーカの営業マネジャーだったが、五大湖地方の営業管轄を任されて東海岸から西ミシガン に赴任した。赴任先はサウスヘイブン(South Haven)。サウスヘイブンに五大湖地方の農薬販売の営業統括拠点が置かれていたことは、ミシガン西部が(果物の)大産地であることを物語っていると思う。

この旅行後、オンラインでさらに、サワーチェリープリザーブとアプリコットプリザーブを注文したが、送料がジャムの値段より高くなってしまい、随分高い買い物となってしまった。観光で行った時、まとめ買いをする方が得策だ。買い置きしといたら2年くらいは保つようだし。(追記:最近は、うちの近所のスーパーに出回るようになった)

レジのお兄さんが、「12月いっぱい開店してるから、また来てね!」と言ってくれたが、12月にはたぶん来たくない。。。

S.S. Keewatin 博物館

この船(S.S. Keewatin号)が、100年前にミシガン湖を就航していた!

ダウンタウンを出て西にちょっと向かうと、巨大な船 (長さ350フィート)が停泊してあるのが右手に見えて来、びっくりするが、よく見ると、これは展示してあるだけで、船自体が博物館となっている。S.S. Keewatinはこの船の名前。年齢(?)100才以上。100年以上も経つとは思えないほどきれにピカピカにメンテしてある。昔は五大湖でこういう船が何百隻も客船および貨物船として活躍してたそうで、そのひとつをこうして博物館にしている。今も五大湖にフェリーはあるが、何百隻もはない。自動車の登場によって船がスタれたということだろう。

ソーガタックには、近くにオバルビーチ(Oval Beach)もあり、砂丘でのDune Ride(砂丘をゴーカートのようなもので乗り回す)、カヤック (kayak)レンタル、ゴルフ、クロスカントリースキー(もちろん冬)等の娯楽がよりとりみどりだ。映画祭 (film festivals)、コンサート、劇場も、夏は多数ある。つまり、体育会系でも文化系でも、どちらでも楽しめるってこと。または、体育会系、文化系のどちらでもなければ、ただ桟橋をそぞろ歩き、川を進んで行く船をぼんやりと眺めるだけでもいい。子供連れにも気を遣っている。
日帰りはちょっときついから、せめて1泊を勧めたいが、ソーガタック内のホテルは、特に夏はまず空室なしと思った方がよさそうだ。私は、チューリップで有名なホランド(Holland)にホテル宿泊した。ホランドなら大体いつでもどこかに空室が見つかる。ホランドからソーガタックは近い(車で15分くらい)から、この方法はおススメ。

はい、随分長くなりました。ここまで読んで下さった方は、かなりソーガタックに興味があると見た。だから、そういう方は、上述の www.saugatuck.com へ行ってみてください。ぎっしり情報が詰まっているので、ちょっとoverwhelmingかもしれないけど、ソーガタックが観光に力を入れていることがギンギン伝わってくるサイトです。

About tukusigal

もう長いことミシガンに住んでいる日本人オバさんの、自分なり、それなりのミシガン湖地方見聞記でーす。I am a long-time resident of Michigan. I am here forever. A middle-age Japanese woman. I love Imari porcelain, so my profile photo is an Imari vase which I bought in Imari, Saga, Kyushu, Japan. When I retire (when...?), I reveal my photo - but by then I may be too wrinkled (lo).
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