ミルウオーキーのダウンタウンを歩くと、ドイツを観光しているような錯覚に陥る(と言い切りたいけど、ドイツへは昔行ったきりなので記憶がちょっとあやふやです)。
シカゴは建築で有名だが、シカゴの北隣州にあるミルウオーキーの建築もすごい。
シカゴよりもっと小さくて、もっと静か。
ミニ・シカゴのようだ、と歩きながら何度も思った。
ミニシカゴのようであるが、でも、シカゴよりもっとドイツ的な気がした。
ああ〜〜〜(悲鳴)、ミルウオーキーもまた、ドイツ的なり
でも、建築的に、ほんとにドイツ的なんでしょうかね? これらのビルは。もしや貴方、建築に詳しければ、これは何様式でドイツ的、これはドイツの様式ではない、など、コメントにてお教えいただければ嬉しいです。
ウイスコンシン州はミシガン湖の西岸。ミシガン湖の東岸にあるミシガン州もドイツ的、と私はかねがね感じているのだが、どうして、五大湖地方は、こうもあちこち、どこに行ってもドイツっぽいんだろう。ドイツ、ドイツ、そしてまたドイツ。正直言って、ちょっと閉口している自分なのである。
このあたりがなぜドイツっぽいのか、その理由は、やはり、ドイツ移民が多い地域だからなんだろうか。19世紀に多くのドイツ移民がアメリカに流入したそうだが、その多くが中西部に定住したそうなのである。
中でもミルウオーキーはドイツ人の移民が非常に多く、1900年頃には人口の3分の1がドイツからの移民またはその子孫だったそうだ。
人口の3分の1もがドイツ系だと、街は当然、ドイツ的になるだろう。「アメリカで一番ドイツらしい街(the most German of American cities)」という評判を得ていたそうである。
ホテルのようです。シカゴにもこういうのがたくさんある。
一瞬、デパートかと思ったが(今どき、こんな街角のデパートがあるかっ)、これはシエター。今の時代、まだ営業しているだけでも、すごいというもの。
いやはや、重厚で欧州大陸的(と自分は感じた)。私が訪れたのは夏だから、ため息が出るほど素晴らしかったものの、雪に埋もれた厳しいに違いない冬はさぞ気分が落ち込むかも。。。
自分が写真のセミプロでないことが悔しくなった。もっと上手な写真を撮れるようになりたい。。と思わせられた街。
先ほどのホテルの入口。
中に入ってみる。案の定、豪奢なホテルのロビー。
いい感じでした。
ウオーターフロントもきれいに整備してある。
細かいところの装飾にも感嘆。
ヨーロッパで修行した職人さんにここで作ってもらったのか、または、ヨーロッパで作ってもらったのを持って来たのか。
シカゴでよく見られる、屋上から地上まで続くビルの窓の 外の階段が、ここにもある(右側のビル)。
シカゴとは近いし、ミシガン湖に面しているし、ミルウオーキーはシカゴとは何かと似ていて、おかげでとシカゴと競争になり、シカゴに破れたようだ。例えば小麦産業。昔、ミルウオーキーでも小麦産業が盛んだったのだが、シカゴとの競争に破れたそうだ。鉄道のハブ(hub)としての位置など考えると、シカゴに軍配が上がるのは、うん、納得。
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そして、ビール産業。 ミルウオーキーと言えば、ビールの街でもある。大手ビール会社Millerがミルウオーキーにあるのは、超有名。
Millerのビール工場があり、工場の見学ツアーが観光客向けにある(^^)
なぜここでビール産業が発達したかといえば、ドイツ移民が多くここに住んだことが理由。ここに定着するやいなや、誰かがすぐにビール醸造を始めたことは、想像に難くない。ドイツ移民がミルウオーキーに定着し始めたのは1840年代だが、その10年後にはすでに、25件以上ものビール醸造所がミルウオーキー市内にあったらしいから、みな、よっぽどビールを飲んでいたんだな!
今、趣味で自宅でビールを作る人が増えているが、150年前のミルウオーキーでも、母国のビールが飲みたくてたまらなくて、自宅でビールを作っていたドイツ移民たちがいたのだろうと想像すると、今昔、人が好きなことは変わらない!
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以前は、Miller意外にも大手メーカー(Pabst等)がミルウオーキーにあったそうだが、今も残るはMillerのみ、他はみな去ってしまった。
ミシガン湖がすぐ傍なので、重工業も栄えたらしいが、「rust belt」の例にもれず、昔のような活気はないらしいが、それでも、ミルウオーキーはそれほどさびれを感じないな、と思った(が、実際はどうなんだろう)。
歴史的建造物の保存に懸命で、「National Trust for Historic Preservation」から「Dozen Distinctive Destinations」に表彰されたとのことで、そういう保存も観光に一役(どころか大いに?)買っていることだろう。
ダウンタウンの観光馬車。
ハーレーデビットソン(Harley Davidson) の本社とHarley-Davidson Museumも、ミルウオーキーにある。
ミルウオーキーのあちこちで、やたらとハーレーを多く見かけたが、ハーレーの本社やMuseumへの巡礼旅行に来ているのに違いない、と推測。
6月下旬〜7月初旬のSummerFest は、相当賑わうそうである。そのフェスティバルのある時期にミルウオーキーに行きたかったのだが、ホテルはもう〜〜どこも超満員!だったので、違う週末に行ったのでした。
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ビルのてっぺんにある青っぽい塔のようなのは、
ドイツっぽい印象だね。
それにしても立派な建物が多いね。
これは写真撮り甲斐ありそう。
青っぽい塔はドイツ的?なるほど! 写真撮り方のクラスでも受けようかなんて、かなり本気で思いましたが、飽きっぽいのでたぶん上手にはなれそうにないです笑