ミシガン湖のビーチタウン、セントジョゼフ(St. Joseph)のダウンタウンに夏行くと、そこかしこに、カラフルなアニマルの彫刻が見られる。シカゴもそう。シカゴにならって7年くらい前から始まった。
セントジョゼフの場所はここ。ミシガン湖のビーチタウン。メトロデトロイトからはI-94をまっすぐ西に2時間半〜3時間ほど。インデイアナ州との境に近いので、インデイアナ、シカゴ方面からもすぐ行ける近場のリゾートです。
ダウンタウンのカンタン地図
昨年(2010年)の彫刻のテーマは犬だった。(ここに掲載の写真は去年のもの)
今年(2011年)はバラエティに富んで、牛(cow)、豚(pork)、アヒル(duck)、ニワトリ(hen)、七面鳥(turkey)、ヤギ(goat)、シカ(deer)など43点の彫刻が置かれるらしい-というか、これを書いているのは5月下旬なので、すでにもう置かれているに違いない。独立記念日にまた行く予定なので、その時見てくるつもり。
おや、このワン公は、サンタの服を着てるのかな?
いずこの国も子供たちは同じ。動物の置物がそこにあれば、必ずよじ上り、またがりたがる。
砂の遊び場(sand box)にたたずむ、ベレー帽をかぶったワンちゃん
カモメの水兵さん、ならぬ、ワンちゃんの水兵さん
なんか、昔の日本であぜ道で静かに村人を見守ってくれていたお地蔵さんのような雰囲気でもある。
34個の犬の彫刻が、ダウンタウンのいたるところに置かれ、「Hot Diggity Dogs」と呼ばれたそうだ。それぞれの犬は違うアーチストが作ったもので、各アーチストについての話を聞ける電話番号が設置されていたとのこと。9月11日にBLUFFにある公園(Lake Bluff Park)でオークションにかけられ、10月1日までダウンタウンに置かれていたとのこと。7年前くらいからこのプロジェクトは始められ(夏のシカゴの街のあちこちにカラフルな牛の彫刻が置かれるようになって話題になったのが、もう10年以上も前のことだったろうか。シカゴををまねしたんだと思う)、毎年違うアニマルをテーマにしてきている。
ダウンタウンの一番中心の通り、State St.
State St.の一角にあり、いつも賑わっているChocolate Cafe
Mail boxとお揃いの服を着て。
ベンチの上に座るは本物の犬。。と間違えてしまいそう。
ダウンタウンの東端。東門の守護神のようなオレンジ色のワンちゃん。
ローマ兵みたいな犬だなー。”It really is all about ME”って、何て訳したらいいんだろう? これ読んでるあなた、名訳思いついたら教えてください。
Bluffでのアンテイークの市(Antiques on the Bluff – 5月から9月まで、毎月第1日曜日に開催)。その中で、マネき猫のような佇まいの犬が一匹。。。Bluff は Lake Blvd.に沿ってあり、春〜夏はイベントがひっきりなしに行われている。 ダウンタウンの中心通りState St. はひとつ隣の通りにある。
このBluff(ブラフ)とは、辞書では「断崖」「絶壁」など、物騒なイメージとなっているが、ここSt. Joseph のBluffは、もっとおだやかなものです(笑)。シルバービーチがもっと低い土地で、それより一段高い高台のようになってて、そこに公園、ダウンタウンがある。Bluffからシルバービーチもミシガン湖も見渡せる
。ビーチに行きたい時には、このBluffから階段を降りて行けばいいわけ。
泳いでシャワーを浴びてそのまま来ました、って感じの実にカジュアルなスタイルで、リラックスですね〜〜。遠くに青く見えるはミシガン湖。
ミシガン湖が向こうに青く見える。ここから向こう側に一段低い土地が広がっており、階段で降りれる。降りて行くと、シルバービーチにつながっている。
Lake Bluff Park – Bluffにあるからこの名称。
ここでワン公たちのオークションが9月に行われた。
Bluffにある噴水。 通りの向こうに見える茶色のビルはWhitcomb Towerという老人ホーム(私の義母が夏の間だけここに入居して、夏をここで楽しむ)この老人ホームは昔はホテルだった。結婚式の披露宴がよくここのベランダ(patio)で行われる。老人ホームって暗いイメージだが、全然暗くなく、1階はきれいなシャンデリアのある廊下やカフェテリアあり、バルコニーありで、今でもホテルのよう。結婚式の披露宴に貸し出されるだけのことあり!
Whitcomb Tower
(老人ホーム)の1階。ねっ、ホテルのロビーみたいでしょう。
レストラン「 Shu’s」 – St. Josephのダウンタウンの老舗ともいうべきとこ。噴水から斜め迎えのところにある。
Curious Kids’ museum – 子供向けで人気あり。 「Curious George」っておサルさんが主人公の子供の絵本があるが、それを文字ったのに違いない。私の子供達も、何度もここで楽しい時間を過ごした。ダウンタウンの西端にある。
ここにもKilwin’sが。ミシガンの観光地には必ずといってよいほど1件はある、チェーンのチョコレート、アイスクリームのお店。ただこのお店はちょっと他のと違う! なぜって。。。
あのセーラ・ペイリン(Sara Palin)がここに立ち寄り、アイスクリームか何かを注文して、多額のチップをくれたんだそうだ。Sara Palinは、前回の大統領選挙で、共和党のジョン・マッケイン(John McCain )とペアで組んで副大統領候補出馬した女性。私自身はこのSara Palinは大嫌いなので、自分のブログにこの名前を出すのもイヤなのだが、ここはひとつガマンして。。。彼女はこのお店ではずいぶん気前よくチップをはずんでくれたようだが、他の行く先々では超ケチぶりを発揮して(ホテルのチェックインでたくさんのスーツケースをベルボーイに持たせて、全然チップをあげなかったとか)、どれがほんとの性格なのか、よく分からない。
セントジョゼフの代表的ホテル、The Boulevard Inn (Bluff にある)
手前側の部屋を取れば、ミシガン湖が部屋から見える。独立記念日にここに泊まれば、湖上の花火大会を部屋から眺めることができる(お値段は安くない!)
自分の両親が昔ここに一度泊まったが、とてもきれいで良いホテルでした〜。
春〜秋、毎週のように野外演奏会(無料)がここである。演奏者達は、ローカルのミュージシャン?(チェック)。 老人ホームのすぐ向かいにあるので、高齢者が多いが、もちろん年齢制限はなく若い人も歓迎です(笑)。
野外コンサートのすぐ東側はSt. Joseph Riverの河口。遠方がミシガン湖。湖へちょうど流れ込むところ。
St. Joseph River河口に沿ってお散歩道が設けられている。
サインに「Margaret Upton」とあるが、Upton(アプトン)族は、洗濯機メーカーWhirpool(ワープール)社の創立ファミリー。そのひ孫のFred Upton氏は1987年以来の下院議員でもある。MargaretはWhirpool社の創立者のおじいさんの奥さん。Upton族は寄付団体を創立しており、その団体からの寄付でできたものだろう。
マストの高いボート、ヨットは、この端にマストがつっかえて通過できないので、通過するたびにぱかっと橋が開く(すごくゆっくりとだが)。もちろん交通はストップ。橋がまた閉じるまで、じっと待つことになる。線路の踏切と同じで、イライラせずのんびりと待つことだ。
開いたところの写真は残念ながらまだないので、今度また行った時にシャッターチャンスを狙います。
1983年にここであったヨットレースの写真。こういうレースを、レガッタ(Regatta)という。ボストン等でも秋、レガッタが大きな行事だ。 (ヘアスタイルがすごく80年代的ー)
同じく散歩道にある説明。ヨットが20世紀初頭からここで人気があったことがうかがえる。
Bluffにある朝鮮戦争の戦死者の慰霊碑。この町からも出征した人達がいたのだ。。。
Krasl Art Museum - ダウンタウンからBluffに沿って西に徒歩数分。結構いい美術館。
Old Neighborhoodが保存されている町は多いが、セントジョゼフもそう。ダウンタウンの西端に古い(といってもせいぜい19世紀だが)邸宅が集まる住宅地がある。
Old Neighborhoodの邸宅のひとつ。昔の家は作りがとてもしっかりしてて、玄関口に屋根付きベランダ(patio)があって、ベランダにブランコがぶら下がっていることが多い。昔は、ベランダにぶら下がるブランコに乗りながら、通りすがりのご近所さんとおしゃべり等してたんだそうだ。(そういう時代に育った私の義母の話)。なんか、うらやましい光景。
St. Josephのダウンタウンは、生き残ってきた。
アメリカは昔、自動車時代の到来以前、小さな町があちこちにあって、町に中心には必ずダウンタウンがあった。でも、車社会になってから、多くのダウンタウンはさびれてしまった。ミシガンにも、昔はたくさん店が軒を並べていたであろう面影のある、がらがらの町がそれはそれはたくさんある。
St. Josephのダウンタウンは、それでもさびれなかったそうだ。小さいダウンタウンではあったが、ゴーストタウンにはならなかった。私がSt. Josephに2年間住んだ1980年代、アメリカのあちこちで、ダウンタウンの再興運動が起きていたようだが、St. Joseph
のダウンタウンがモデルとして注目され、他の町から視察、研究されていた。確かに当時でも、空き店舗はほとんどなかったのを覚えている。その秘訣は?さて。。。
それから25年、St. Josephのダウンタウンは今でも、というよりむしろ、ますます健在、という印象を受ける。夏の週末に行くと、昔とは比べ物にならないくらい多くの家族連れやグループ、カップルの観光客でにぎわっている。ここ10年くらい、St. Josephが観光地として復活しようと決めてから(決めたのだろう)、ベネチアン祭(Venetian Festival)など春〜夏のイベントが増えた。
ダウンタウン駐車事情(駐車場のひとつ)。2時間まで無料)
Bluff(Lake Blvd)上にも駐車できる。駐車スペースはたくさんあるが、それでも夏は混むので満杯の時も多い。でも他にも駐車場は多いので、ぐるぐる回って探せば、そのうち見つかると思う(ただし独立記念日の頃は別)。いよいよの時は、ダウンタウンから大通りの反対側のストリップモールの駐車場に停めて少し歩くという手も。
ホテルは、すでにご紹介したThe Boulevard Innの他に、
Silver Beach Hotel(ダウンタウンの東端にある)
Holiday Express Inn
Comfort Inn等がSt. Josephの市内にあるが、St. Joseph市内のホテルは夏季は何れもとても高いので、自分は、隣町のベントンハーバー(Benton Harbor)のホテルにいつも泊まる。I-94から降りてすぐの(exit 29)ところにある次の2つのどちらかに泊まるが、どちらもお値段は手頃、清潔で感じよし。すぐそばにWalmart, Meijerがあるので、ワイン、ビール、ピクニック材料などそこで安く仕入れて楽しみます。
Comfort Suites, Benton Harbor
Holiday Inn Express Hotel & Suites Benton Harbor
夏、東海岸、西海岸、南部まででかけるのはちょっと遠すぎ。。。でも、週末にどこかにでけかたい、という時、St. Josephは格好なリゾート地です。 ビーチと、かわいいダウンタウンをお楽しみあれ!
St. Joseph観光のウエブサイト:
http://www.shorelinevisitorsguide.com/
では、よいバカンスを!